災害時に集合住宅の共用部が破損した場合の対処策

地震で破損した玄関共用階段 防災
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地震や台風、大雪などの災害時には、集合住宅(マンション・アパート)の共用部が破損するケースが多く見られます。共用部は居住者全員の生活と安全に直結するため、適切な初動対応と連携が欠かせません。ここでは、災害時に共用部が破損した場合の具体的な対処策を、発災直後・応急対応・復旧段階に分けて解説します。

築年数が経過したアパート
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共用部が破損しやすい箇所と主な危険

災害時に被害を受けやすい共用部には以下があります。
・エントランス扉・オートロック設備
・廊下・階段のひび割れ、天井落下
・エレベーター設備
・給水管・排水管・ガス管
・外壁タイル、手すり、照明器具

これらの破損は、転倒・落下・閉じ込め・火災・断水など二次被害を引き起こす恐れがあります。

発災直後に行うべき初動対応

① 人命の安全確保を最優先

まずは居住者同士で声をかけ合い、負傷者の有無を確認します。共用廊下や階段に危険がある場合は立ち入らず、管理者や消防に連絡します。

② 危険箇所への立ち入り制限

天井材の落下、壁の亀裂、ガラス破損などがある場合は、張り紙・カラーコーン・ロープなどで立ち入りを制限し、二次被害を防ぎます。

③ エレベーターは使用禁止

揺れや停電後は、エレベーターを絶対に使用しないことを周知します。閉じ込めや故障拡大を防ぐためです。

管理組合・管理会社への連絡と共有

① 速やかな状況報告

理事長・管理組合・管理会社へ、破損箇所・被害状況・写真を共有します。可能であれば日時・場所・危険度を簡潔にまとめます。

② 情報共有の徹底

掲示板や回覧、メール、LINEグループなどを活用し、居住者全体へ注意喚起を行います。「使える場所」「使えない場所」を明確にすることが重要です。

応急対応と仮復旧のポイント

① 応急処置は無理をしない

居住者が勝手に修理を行うと、事故や責任問題につながります。養生や仮囲い程度にとどめるのが原則です。

② ライフライン設備の確認

共用の給水・電気・ガス設備に異常がある場合は、専門業者や自治体へ連絡し、使用停止の判断を仰ぎます。

③ 防犯対策の強化

オートロック破損時は、不審者侵入のリスクが高まります。巡回強化や仮施錠、住民同士の声かけで防犯意識を高めます。

復旧・再発防止に向けた取り組み

① 保険の活用

多くの集合住宅では、マンション総合保険に加入しています。管理組合が中心となり、保険会社へ速やかに連絡し、補償内容を確認します。

② 専門家による安全確認

外壁や構造部に損傷が疑われる場合は、建築士や設備業者による点検を行い、安全性を確認します。

③ 防災計画の見直し

今回の被害を踏まえ、
・共用部の点検頻度
・災害時の連絡体制
・住民向けマニュアル
を見直すことで、次の災害に備えます。

築年数が経過した集合住宅

日頃の備えが被害を最小限にする

共用部の破損は、日常の点検や住民の意識で被害を軽減できます。
「自分の部屋だけでなく、建物全体を守る」という視点を持ち、管理組合・居住者・管理会社が連携することが、災害に強い集合住宅づくりの鍵となります。

災害時こそ、冷静な判断と助け合いが、住まいと命を守ります。

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