豪雪は「じわじわ生活を止める災害」です。
不便さではなく、危険の質で避難判断を行うことが重要です。

まず知っておきたい「命に関わる豪雪被害」
● 屋根・建物系
- 屋根の積雪による倒壊・梁の破断
- 雪下ろし中の転落・落雪直撃
- カーポート・物置の圧壊
- 雪庇(せっぴ)の崩落
【避難判断の目安】
- 屋根がきしむ音がする
- ドアや窓が開かない(建物の歪み)
- 軒先まで雪が完全に覆う
→ 即避難を検討する段階
● 孤立・閉じ込め系
- 玄関や窓が雪で塞がれる
- 道路寸断による救急搬送不能
- 車中立往生による一酸化炭素中毒
【避難判断の目安】
- 除雪が入らない地域
- 48時間以上の継続降雪予報
- 高齢者・持病がある世帯
→ 事前避難を強く推奨
● ライフライン停止
- 停電による暖房停止(低体温症)
- 水道凍結・断水
- 通信障害
【避難判断の目安】
- 真冬の停電で暖房がない
- 室温5℃以下が継続
→ 自宅待機は危険
● 雪崩・落雪
- 山沿い・崖沿い住宅
- 大型屋根・ソーラーパネル付き屋根
【避難判断の目安】
- 気温急上昇+大量積雪
- 屋根に大きな氷塊形成
→ 屋外活動中止・避難準備
② 避難判断の「3段階モデル」
【レベル1】警戒(準備段階)
まだ避難はしないが、すぐ動ける状態。
【状況】
- 大雪警報
- 24時間50cm以上の予報
- 除雪遅延
【行動】
- 灯油満タン
- 充電100%
- 玄関・排気口の除雪
- 食料3〜5日分確保
【レベル2】自主避難(推奨)
危険が現実化し始める段階。
【状況】
- 停電の恐れ
- 高齢者・乳幼児・持病あり
- 道路閉塞の兆候
- 屋根雪1m超
【行動】
- 日中の明るい時間に移動
- 徒歩避難ルート確認
- 車移動は早めに(夜間は危険)
【レベル3】緊急避難
迷わず行動する段階。
【状況】
- 家が傾く
- 雪崩警報
- 完全孤立
- 暖房なし停電
【行動】
- 近隣への一時退避でも可
- 上階への垂直避難
- 119へ相談も躊躇しない
③ 豪雪時に多い危険判断
- 「毎年大丈夫だから今年も大丈夫」
- 「除雪車が来るはず」
- 「昼まで様子を見る」
- 「今すぐ屋根雪を下ろす」
豪雪では、経験者ほど事故率が高くなる傾向があります。
④ 豪雪地域向け・避難判断チェック
YESが2つ以上で避難検討。
- 単身高齢者がいる
- 24時間以上の降雪予報
- 除雪が遅れている
- 停電の恐れあり
- 屋根雪が1m以上
- 医療機関まで30分以上
- 山沿い・崖沿い

⑤ 北陸・富山など豪雪地域の注意点
- 湿雪による急激な屋根荷重増加
- 夜間の急速な凍結
- 気温上昇時の落雪事故
- 古い木造住宅の歪み


