地震や豪雨、台風、老朽化したインフラへの負荷などが重なると、道路陥没は災害時に突然発生します。見た目には小さな穴でも、地下では空洞が広がっている場合が多く、車両の転落や歩行者の巻き込まれなど、命に関わる重大事故につながります。ここでは、災害時に道路陥没が発生した場合の正しい対処策と、遭遇した際の判断、事前の備えについて詳しく解説します。

道路陥没が起こる主な原因
道路陥没は、地震による地盤の緩み、豪雨による地下水の流出、下水道管や水道管の破損・老朽化などが複合的に影響して起こります。特に大雨の後や余震が続く状況では、表面上は問題がなさそうに見えても、地下に空洞ができていることがあります。アスファルトが急に割れたり、マンホール周辺が沈んだりする場合は、陥没の前兆である可能性があります。
遭遇した場合の基本的な行動
① 絶対に近づかない・載らない
道路陥没を発見した場合、最も重要なのは近づかないことです。縁の部分は非常に脆く、踏み込んだ瞬間にさらに崩れる危険があります。写真を撮ろうとして近づく行為は極めて危険です。安全な距離を保ち、周囲にも注意喚起を行います。
② 車で遭遇した場合の対処
運転中に前方で陥没を見つけた場合は、急ブレーキを避け、後続車に注意しながら減速・停止します。ハザードランプを点灯し、可能であれば十分手前で停止して引き返します。無理に脇道へ入るのも危険で、特に雨天時や夜間は路肩も不安定な場合があります。
③ 歩行中に遭遇した場合の対処
徒歩で遭遇した場合は、足元だけでなく周囲の路面全体を確認し、回り道を選択します。マンホールのずれ、ひび割れ、路面の沈下、水たまりが異常に深い場所は、陥没の危険サインです。
陥没を発見したら行うべき通報
道路陥没を見つけた場合は、速やかに通報することが重要です。状況に応じて以下の窓口を使い分けます。
- 緊急性が高い場合:110番(警察)
- 二次被害の恐れがある場合:119番(消防)
- 落ち着いて通報できる場合:市区町村の道路管理課
通報時には、「場所(目印)」「陥没の大きさ」「人や車への影響」「現在の状況(雨・夜間など)」を簡潔に伝えます。
二次災害を防ぐための行動
通報後、可能であれば周囲の人に声をかけて注意を促すことも大切です。ただし、自分の安全が確保できる範囲に限ります。車内にある発炎筒や三角停止表示板を、十分距離を取って設置することで、後続車への注意喚起になります。
災害時に特に注意すべき場所
道路陥没は、以下のような場所で起こりやすい傾向があります。
- マンホールや側溝の周辺
- 工事中や復旧工事後の道路
- 川沿い、埋立地、低地
- 交通量の多い交差点
- 大雨後のアンダーパス付近
こうした場所では、災害時に特に慎重な行動が求められます。
事前にできる備えと心構え
災害時の道路陥没対策は、日常の意識づけが重要です。豪雨や地震の後は、「普段通れる道でも安全とは限らない」という意識を持ち、早めの帰宅や外出自粛を検討します。また、車での移動時は紙の地図や代替ルートを把握しておくと、危険箇所を避けやすくなります。

まとめ
災害時の道路陥没への対処策で重要なのは、
① 異変に気づいたら近づかない
② 無理に通行せず引き返す
③ 速やかに通報し情報共有する
④ 二次災害を防ぐ行動を取る
⑤ 危険が起こりやすい場所を知る
という点です。
道路陥没は突然起こり、見た目以上に危険です。「慎重すぎる判断」が、災害時には命を守る正しい行動になります。


