タンボラ火山噴火

■ 噴火の概要
- 発生年:1815年
- 場所:インドネシア・スンバワ島
- 噴火規模:VEI7(観測史上最大級)
この噴火は、人類が記録した中で最大規模の火山噴火とされています。
■ 犠牲者数
- 直接的被害(火砕流・降灰・津波)
→ 約1万~2万人 - 間接的被害(飢饉・疫病)
→ 約5万~6万人
→ 合計で約7万人以上が死亡したと推定されています。
ここが重要な点で、タンボラ噴火の犠牲者の多くは
噴火後に起きた食糧不足や疫病による死亡でした。
世界規模に影響した「夏のない年」
タンボラ火山は大量の火山灰と硫黄成分を成層圏まで噴き上げました。その結果、
- 太陽光が遮られる
- 地球全体の気温が低下
し、翌1816年は
「夏のない年(Year Without a Summer)」
と呼ばれる異常気象が発生しました。
- ヨーロッパ・北米で冷害
- 作物不作
- 食糧価格の高騰
- 飢饉・暴動・感染症の拡大
つまり、火山噴火が地球規模の社会危機を引き起こした初めての事例とも言えます。
他の大規模死亡噴火との比較
| 火山名 | 年 | 推定死者数 | 主な死因 |
|---|---|---|---|
| タンボラ(インドネシア) | 1815 | 約7万人以上 | 火砕流・飢饉 |
| プレ―火山(マルティニーク) | 1902 | 約3万人 | 火砕流 |
| 雲仙岳(日本) | 1792 | 約1万5千人 | 山体崩壊・津波 |
| ネバド・デル・ルイス(コロンビア) | 1985 | 約2万3千人 | 火山泥流 |
→ 犠牲者数・影響範囲ともにタンボラが突出しています。

教訓
タンボラ火山噴火が示した最大の教訓は、
- 火山災害は「噴火そのもの」だけで終わらない
- 食糧・気候・社会不安など長期的・間接的被害が命を奪う
という点です。
現代社会においても、巨大噴火が起きれば
- 食料供給
- 物流
- エネルギー
- 経済
に世界規模の影響が及ぶ可能性があります。


