雷による家電製品故障とその予防策

分電盤工事 防災
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雷は人身事故だけでなく、家庭内の家電製品にも大きな被害を与えます。落雷が直接住宅に落ちなくても、電線や通信線を通じて過大な電圧が侵入し、テレビ、冷蔵庫、エアコン、給湯器、パソコンなどが一瞬で故障するケースは少なくありません。雷による家電故障の予防は、正しい知識と事前対策によって大幅にリスクを下げることができます。

エアコンのアース

雷で家電が壊れる主なメカニズム

雷が発生すると、送電線や電話線、アンテナ線に**異常に高い電圧(雷サージ)**が流れ込みます。この雷サージは通常の家庭用電圧(100V)とは比較にならないほど高く、瞬間的に数千〜数万ボルトに達することがあります。

雷サージは以下の経路から住宅内に侵入します。

  • 電力会社からの電源線
  • テレビやインターネットのアンテナ・通信線
  • 屋外設備(エアコン室外機、給湯器、太陽光発電設備など)

精密な電子部品を多用する現代の家電製品は、わずかな過電圧でも基板や半導体が破壊され、修理不能になることが多いのが特徴です。

予防策① 雷サージ対策用電源タップの使用

最も手軽で効果的な方法が、雷サージ対応の電源タップを使用することです。これらのタップには、異常電圧が発生した際に電気を逃がす部品(バリスタなど)が内蔵されており、家電への直撃を防ぎます。

特に対策が有効な機器は以下の通りです。

  • テレビ、レコーダー
  • パソコン、ルーター
  • オーディオ機器
  • ゲーム機

ただし、電源タップは万能ではありません。寿命があり、一度大きな雷サージを受けると性能が低下するため、**定期的な交換(3〜5年目安)**が重要です。

予防策② 雷雨時のプラグ抜き

最も確実な対策は、コンセントからプラグを抜くことです。電源線を物理的に遮断することで、雷サージの侵入をほぼ完全に防ぐことができます。

特に長時間不在時や、激しい雷雨が予想される場合は有効です。ただし、注意点もあります。

  • 冷蔵庫や医療機器など、常時稼働が必要な機器は抜かない
  • 抜く際は「電源オフ→プラグを持って抜く」を徹底する

また、アンテナ線やLANケーブルも雷サージの侵入口になるため、可能であれば電源とあわせて外すとより安全です。

予防策③ 分電盤・住宅全体での対策

より本格的な対策として、**分電盤に避雷器(SPD:サージ防護デバイス)**を設置する方法があります。これは住宅全体に侵入する雷サージを抑制する装置で、新築住宅やリフォーム時に導入されるケースが増えています。

分電盤で一次防護を行い、各部屋で電源タップによる二次防護を行う「二段構え」が、最も効果的な雷対策とされています。

予防策④ アンテナ・通信設備への注意

テレビアンテナやインターネット回線は、雷の影響を受けやすい設備です。アンテナ直下に避雷器を設置したり、屋外配線を適切に接地(アース)することで、雷サージを地面に逃がすことができます。

特に以下の機器は要注意です。

  • テレビ・レコーダー
  • 光回線終端装置(ONU)
  • Wi-Fiルーター

これらは電源と通信線の両方から雷が侵入する可能性があるため、両面での対策が重要です。

予防策⑤ アース(接地)の適切な使用

洗濯機、冷蔵庫、エアコンなど、アース端子付き家電は必ずアース線を接続してください。アースは感電防止だけでなく、雷サージを地面へ逃がす役割も担います。

特に水回りに設置される家電では、アースの有無が被害の大きさを左右することがあります。

保険の活用という備え

どれだけ対策をしても、雷被害を完全にゼロにすることは困難です。そのため、**火災保険の「落雷補償」**の内容を確認しておくことも重要です。多くの住宅用火災保険では、落雷による家電故障が補償対象となっています。

雷サージ対策用電源タップ
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まとめ

雷による家電故障は、突然かつ高額な出費につながりやすい災害です。しかし、雷サージ対策タップの活用、プラグ抜き、住宅全体での避雷対策、アースの徹底といった基本を押さえることで、被害は大きく軽減できます。「落ちてから考える」のではなく、「落ちる前に備える」ことが、家電を守る最大のポイントです。

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