豪雨時のアンダーパス冠水問題を考察

アンダーパスの冠水 豪雨・水害
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近年、線状降水帯や局地的豪雨の増加により、アンダーパス(立体交差の地下道)冠水事故が全国で多発しています。アンダーパスは一度水が溜まり始めると短時間で危険水位に達し、車両水没や人命事故につながりやすい場所です。ここでは、豪雨時のアンダーパス冠水問題について、なぜ危険なのか、予防策、遭遇した際の正しい対応、そして社会全体での対策を詳しく解説します。

集中豪雨の水飛沫
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アンダーパスが特に危険な理由

アンダーパスは道路が周囲より低く、構造的に**雨水が集まりやすい「水たまり地点」**です。
・短時間の集中豪雨で排水能力を超える
・ポンプが停電や故障で停止する
・外からは水深が分かりにくい
といった条件が重なると、数分で車のドアが開かなくなる水位に達します。

特に危険なのは、「まだ行けそう」に見える錯覚です。実際には水深30cm程度でも小型車はエンジン停止やハンドル操作不能に陥り、50cmを超えると多くの車が浮き始めます。

事前にできる予防策(通行前)

① 危険箇所を知っておく

自治体や警察は、冠水常習アンダーパスを公表しています。通勤・通学路に含まれる場合は、豪雨時の代替ルートを事前に決めておくことが重要です。

② 気象情報を軽視しない

「大雨警報」「線状降水帯発生情報」「記録的短時間大雨情報」が出ている場合、そもそもアンダーパスに近づかない判断が最善です。

③ 夜間・初めての道は特に注意

夜間や初めて通る道路では、アンダーパスの存在に気づきにくく、冠水を発見した時には引き返せないことがあります。

豪雨中に遭遇した場合の正しい対処

① 少しでも水が溜まっていたら「引き返す」

水深が浅く見えても、進入しないことが鉄則です。後続車のプレッシャーがあっても命を優先します。

② 車が水に入ってしまった場合

・すぐにエンジンを停止
・可能であればシートベルトを外し、窓を開けて脱出
・電動窓が動かない場合は、水がある程度入るのを待って内外水圧が近づいてからドアを開ける
・子どもがいる場合は大人が先に窓外へ出し、自分は最後

※車内に「脱出用ハンマー」を備えておくと有効です。

③ 歩行者の場合

冠水したアンダーパスには絶対に入らないでください。水流で足を取られ、側溝や段差に転落する危険があります。

事故が起きた後の対応

車両水没や閉じ込めが発生した場合は、110番・119番へ通報します。無理な救助行為は二次被害を招くため、周囲の人は安全な場所から支援します。

社会全体で必要な対策

アンダーパス冠水は「個人の注意」だけでは防げません。
・冠水センサーと警告表示の設置
・自動で通行止めになるゲート整備
・排水ポンプの多重化・非常電源確保
・過去事故の周知と教育

これらの対策を進めることで、犠牲は確実に減らせます。

一般道路アンダーパス

「知っている」だけで命が守られる災害

アンダーパス冠水は、回避できる災害です。「行かない」「引き返す」という判断ができるかどうかが生死を分けます。豪雨時は予定変更を恐れず、少しの遠回りや立ち止まりを選ぶことが、あなたと周囲の命を守る最善策です。

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