オートロック付き建物で停電が発生すると出入りができなくなる問題の考察

停電により動作しなくなったオートロック 防災
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マンションなどのオートロック付き建物で停電が発生すると、出入りができなくなるという問題は、実際の災害時に多く報告されています。特に高層マンションでは、救援・帰宅・安否確認・介護支援に大きな支障が出ます。ここでは、オートロック停電問題の仕組みを整理したうえで、発災直後の対処策事前に備えておくべき準備を中心に解説します。

停電の時にロウソクを持って様子を見る男性
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なぜ停電でオートロックが問題になるのか

オートロックは電気で制御されているため、停電時には以下のような状況が起こります。

・エントランスが完全に施錠され外から入れない
・逆に解錠されたままになり防犯性が低下
・インターホンやICカードが使用不能
・宅配・介護・救援が建物内に入れない

建物の仕様によって「停電時施錠型」「停電時解錠型」が異なるため、住民自身が仕組みを把握していないと混乱が生じます。

停電発生直後の対処策

① 建物の仕様を確認する

まず、自分のマンションが停電時にどうなる設計かを確認します。管理規約や管理会社からの資料、掲示物をチェックし、分からない場合は管理会社へ連絡します。

② 無理な出入りをしない

非常時でも、無理に扉をこじ開ける行為は厳禁です。機器の破損や復旧遅延、防犯トラブルにつながります。

③ 管理会社・管理人への連絡

停電が長引く場合は、管理会社・管理人へ状況報告を行い、手動解錠や非常対応の有無を確認します。災害時には管理側も安否確認を兼ねて対応するケースがあります。

④ 救援・介護が必要な人の共有

高齢者、障害者、乳幼児、要介護者がいる世帯は、近隣住民と情報を共有し、外部支援が入れない状況に備えます。

オートロックが開かない場合の具体的対応

● 外出中で入れない場合

・共用部に掲示されている非常連絡先を確認
・同じ建物の住民と連携し、内部から開けてもらう
・無理な侵入はせず、安全な場所で待機

● 建物内に閉じ込められた場合

・室内で待機し、安否を外部へ発信(電話・SNS・災害用伝言)
・体調管理を優先し、水分・防寒対策を行う
・火気使用は慎重に行う

停電時に特に注意すべきリスク

① 防犯リスク

停電時解錠型の場合、誰でも入れる状態になる可能性があります。共用部で不審者を見かけたら住民同士で声を掛け合い、管理会社や警察に相談します。

② 医療・介護支援の遅れ

訪問介護・訪問看護・配達医療が入れないケースがあります。緊急時は119番・自治体福祉窓口に直接相談します。

③ 心理的不安と混乱

「出られない」「入れない」という状況は強い不安を生みます。住民間で情報共有を行い、孤立感を防ぐことが重要です。

事前に必ず行うべき備え

① 管理規約・非常時対応の確認

・停電時のオートロック挙動
・非常解錠方法
・連絡先一覧

これらを紙で保管しておきます。

② 物理鍵の携行

ICカードのみ使用している場合でも、非常用の物理鍵を常に携行する習慣をつけます。

③ 住民同士の顔の見える関係

災害時、最も頼りになるのは同じ建物の住民です。日頃の挨拶や自治会活動が非常時に活きます。

④ 管理組合への提案

・非常用電源(蓄電池)の導入
・停電時の手動解錠訓練
・掲示物の多言語化

これらを管理組合で検討することも有効です。

オートロックのボタン

オートロックは「安全装置」であり「リスク」でもある

オートロックは平時の安全性を高めますが、災害時には新たな障害になることがあります。だからこそ、仕組みを理解し、行動を想定し、備えておくことが重要です。
「知らなかった」では済まされない事態を防ぐため、今一度、自分の住まいのオートロック対策を確認しておきましょう。

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