水道管の破損は、地震や凍結、老朽化、工事による振動など、日常の延長線上で突然発生します。一度破損すると大量の漏水や断水を招き、住宅被害や高額な修理費につながるため、予防と初動対応を知っておくことが非常に重要です。ここでは、水道管破損の主な原因を踏まえたうえで、事前にできる予防策と実際に破損した場合の正しい対処法を解説します。

水道管破損の主な原因
水道管が破損する原因は大きく4つあります。
① 凍結による破裂:冬季に管内の水が凍って膨張することで発生
② 地震や地盤変動:揺れや地盤沈下で接続部が外れる
③ 老朽化・腐食:築年数が経過した住宅で多い
④ 外的衝撃:工事や車両の振動、落下物など
原因を理解することで、適切な対策が可能になります。
水道管破損を防ぐ予防策
① 凍結防止対策
屋外や床下、北側にある水道管は凍結しやすいため、保温材や断熱チューブを巻き付けます。劣化した保温材は保温効果が低いため、早めに交換しましょう。氷点下が予想される夜は、蛇口から少量の水を流し続けることも有効です。
② 地震対策
地震時の破損を防ぐため、**耐震性の高い可とう管(フレキ管)**への交換が有効です。また、給水管の固定状態を確認し、緩みや劣化があれば専門業者に点検を依頼します。家具や重量物が水道管に当たらない配置も重要です。
③ 老朽管の点検・更新
築30年以上の住宅では、鉄管や亜鉛メッキ管が使われているケースが多く、内部腐食が進行しています。水の色が濁る、赤水が出るなどの兆候があれば、早めの更新を検討しましょう。
④ 屋外配管の保護
露出配管は衝撃や紫外線で劣化しやすいため、配管カバーの設置や地中埋設への変更も有効です。定期的に目視点検を行い、ひび割れやサビを確認します。
水道管が破損した場合の対処法
① 止水栓をすぐに閉める
水漏れを発見したら、最優先で元栓(止水栓)を閉めます。屋外のメーターボックス内にあることが多いため、家族全員が場所を把握しておくことが大切です。
② 電気設備の安全確保
漏水がコンセントや家電に及んでいる場合は、ブレーカーを落とすことで感電や漏電火災を防ぎます。
③ 応急処置を行う
軽微な破損であれば、防水テープや自己融着テープを強く巻き付けて一時的に止水します。ただし、これはあくまで応急対応であり、長期間の使用は危険です。
④ 専門業者へ連絡
破損箇所の修理や配管交換は、水道指定工事店に依頼します。地震や災害時には自治体が相談窓口を設ける場合もあるため、情報を確認します。
災害時に備えておくべき準備
・元栓の位置を家族で共有
・保温材、防水テープなどの備蓄
・修理業者や自治体窓口の連絡先を控える
・断水時用に飲料水・生活用水を備蓄
これらの準備が、被害拡大を防ぎます。

早期対応が被害を最小限にする
水道管の破損は放置すると、住宅構造の劣化やカビ被害など深刻な二次被害につながります。日常点検と正しい対処法の理解が、住まいと暮らしを守る最大の防災対策です。万一に備え、今一度自宅の水道環境を見直してみましょう。


