停電時暖房器具事故の予防策と対処法

停電して困った夫婦 怪我
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停電は地震や豪雪、台風などの災害時に突然発生し、とくに冬季は暖房が使えなくなる不安から誤った器具使用による事故が多発します。実際に、停電中の火災や一酸化炭素中毒、やけど事故は後を絶ちません。ここでは、停電時に起こりやすい暖房器具事故の種類を整理したうえで、事故を防ぐための予防策万一事故が起きた場合の正しい対処法を解説します。

電気本ブレーカー
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停電時に起こりやすい暖房器具事故

① 一酸化炭素中毒

石油ストーブ、ガスストーブ、七輪などの燃焼系暖房器具は、換気が不十分な状態で使用すると一酸化炭素が発生し、短時間で命に関わる事故につながります。停電時は換気扇が使えないため、特に危険性が高まります。

② 火災事故

ロウソクやカセットコンロ、石油ストーブの使用により、衣類・カーテン・寝具への引火が発生しやすくなります。暗闇での使用や高齢者・子どもがいる家庭では、転倒や接触事故のリスクも高まります。

③ 低温やけど・転倒事故

停電時は室内が暗くなり、暖房器具に誤って触れる、コードや器具につまずくなどの事故が起きやすくなります。長時間同じ部位を温め続けることで、低温やけどが発生することもあります。

④ 発電機の誤使用

非常用発電機を室内や換気不十分な場所で使用し、一酸化炭素中毒に至る事故も報告されています。

停電時の暖房器具事故を防ぐ予防策

① 使用してよい暖房器具を事前に決める

停電時に使用可能な器具は、安全装置付きの石油ストーブなどに限定し、「何でも使ってよい」という認識を避けます。屋内での七輪・炭火の使用は厳禁です。

② 換気を徹底する

燃焼系暖房器具を使用する場合は、1時間に1~2回、窓を数センチ開けて換気します。停電時でも手動で開閉できる窓を活用します。

③ 可燃物との距離を確保

暖房器具の周囲には、最低でも1m程度の空間を確保し、洗濯物を干す行為は避けます。転倒防止のため、平らで安定した場所に設置します。

④ ロウソク・簡易暖房の使い方に注意

ロウソクはできるだけ使用を控え、使用する場合は耐熱容器に入れ、就寝時は必ず消すことが重要です。照明はLEDランタンや懐中電灯を優先します。

⑤ 一酸化炭素警報器の設置

電池式の一酸化炭素警報器を設置しておくことで、停電中でも危険を早期に察知できます。

⑥ 服装・断熱で寒さをしのぐ

暖房に頼りすぎず、重ね着、毛布、寝袋、段ボールによる床断熱など、火を使わない防寒対策を準備しておくことが最も安全です。

事故が起きた場合の対処法

① 一酸化炭素中毒が疑われる場合

頭痛、めまい、吐き気、意識障害などの症状が出た場合は、直ちに換気し屋外へ避難します。救急要請を行い、器具の使用を中止します。

② 火災が発生した場合

初期消火が可能な範囲であれば、消火器や水で対応しますが、無理は禁物です。速やかに避難し、119番通報を行います。

③ やけど・負傷時の対応

やけどは流水で冷却し、衣類は無理に剥がさず医療機関を受診します。転倒によるケガも軽視せず、痛みや腫れがあれば受診します。

石油ストーブ

日頃からの備えが命を守る

停電時の暖房事故は、「知らなかった」「寒さに耐えられなかった」という判断の積み重ねで起こります。正しい知識と事前準備があれば、多くの事故は防げます。冬が来る前に、家庭内で停電時の暖房ルールを話し合い、安全な備えを整えておくことが、命と暮らしを守る最善の防災対策です。

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