災害時に拡散されるフェイク画像・動画「疑うポイント」

動画を疑う女性 通信
スポンサーリンク

災害時に拡散されるフェイク画像・動画は、見た目が非常にリアルで、善意の拡散が被害を広げてしまう危険があります。特に近年はAI生成技術の進歩により、「疑うポイント」を意識しなければ見抜くことが難しい状況です。ここでは、一般の人でも実践できる具体的な見分け方のコツを、段階的に解説します。

津波のフェイク画像

まず大前提として重要なのは、感情を強く揺さぶる投稿ほど疑うという姿勢です。
「信じられない光景」「拡散希望」「助けてください」「これは報道されていない真実」など、恐怖・怒り・同情を強く刺激する言葉が添えられている場合、事実確認がされていない可能性が高くなります。フェイク情報は、人の感情を利用して拡散されやすいという特徴があります。

次に、画像・動画そのものの違和感を確認します。AI生成画像では、

  • 建物や車の形がどこか歪んでいる
  • 人の手指の本数や関節の形が不自然
  • 影の向きが物体ごとに一致していない
  • 水や煙の動きが不自然に滑らか

といった細かな不整合が見られることがあります。特に災害映像なのに「やけに整いすぎている」「映画のワンシーンのように見える」場合は注意が必要です。

動画の場合は、音と映像のズレにも注目します。爆発音や雷鳴、水の流れる音が映像と合っていない、周囲の人の動きと音声が一致しないといった違和感は、合成や加工の可能性を示します。また、人物の口の動きと声が微妙に合わない場合も、AI生成や編集の疑いがあります。

次に必ず行いたいのが、「いつ・どこで撮影されたのか」を確認することです。投稿に日時や場所が明記されていない場合は要注意です。地名が書かれていても、

  • 看板の言語や文字が地域と合っているか
  • 建物の様式やナンバープレートが日本のものか
  • 天候や季節感が災害時期と一致しているか

をチェックすると、過去や海外の映像であることが分かる場合があります。

さらに有効なのが、逆画像検索の活用です。画像を保存し、検索エンジンや画像検索機能を使うことで、過去に同じ画像が別の災害や国で使われていないか確認できます。「今回初めて出てきた映像」と思っていたものが、数年前の別災害の写真だったという例は非常に多くあります。

投稿者のアカウント情報の確認も重要です。

  • 作成されたばかりのアカウント
  • 普段は無関係な投稿ばかりしている
  • フォロワーが極端に少ない、または不自然に多い
  • 過去にも誤情報を流している

こうした特徴がある場合、信頼性は低いと考えるべきです。

また、公式情報と照合する習慣を持つことが欠かせません。自治体、消防、警察、気象庁、主要報道機関が発信していない重大被害が、SNSだけで広まっている場合は、事実でない可能性が高いと考えられます。「公式がまだ発表していない」という言葉自体が、フェイク情報の典型的な常套句でもあります。

最後に最も大切なのは、**「分からないものは拡散しない」**という判断です。真偽が確認できない情報は、たとえ善意であっても拡散しないことが、結果的に人命や社会の混乱を防ぎます。災害時に本当に役立つのは、正確で信頼できる情報だけです。

AI生成技術

まとめると、フェイク画像・動画を見抜くためには、
① 感情を煽る表現を疑う
② 映像の細部の違和感を見る
③ 撮影日時・場所を確認する
④ 逆画像検索を活用する
⑤ 投稿者と情報源を確認する
⑥ 公式情報と照合する
という複数の視点を組み合わせることが重要です。
災害時の情報リテラシーは、自分自身と周囲の安全を守る「防災行動」の一部であることを、ぜひ意識しておきましょう。

写真・画像素材専門庫『ほとくらぶ』スタートページへ

タイトルとURLをコピーしました